上野台豊商店オンラインショップ

2017/10/30 19:44

こんにちは、さんまショップ管理人上野台です。

なかなかさんまが水揚げされず、水揚げされても小型のものが多いため、これをなんとか利活用できないか、ということで針子を試しに作っています。針子というのは、さんまの幼魚をしょっぱくカチカチに干した干物のこと。房総以南、とくに静岡辺りまで行くと、よく食される干物です。小さければ小さいほど旨味が凝縮すると言われています。



もともと、三陸、福島沖では大きなさんまが獲れるので、このような小さなさんまはあまり水揚げされなかったんですが、今年はわけが違います。そして、このような小さなさんまは、どうしても値がつきにくく、これまでは養殖魚のための飼料になっていたんです。あまりにも勿体ない話ですよね。

昨今、さんまの資源量の現象が叫ばれていますけれども、このような小さなさんまも有効に活用し、価値を高めるために加工していくことが求められていると思います。そのような資源管理の意味でも、こうした針子のような干物に光が当たるとよいなあと感じています。そんなわけで、先日小名浜漁港に水揚げされたさんまを中心に、針子の試験的な製造を行っています。



針子よりも少し大きなサイズのものは、「縮干し(ちぢみぼし」として、通常の一夜干しよりも少し固めに干して商品化したいと思っています。まだまだ満足のいくものはできていませんが、一定のクオリティが担保できれば、皆さまにもご賞味頂けるものと思っています。商品化されましたら、またこちらでご案内いたします。

塩の加減や干し時間、乾燥の温度が少し違うだけで味わいが変わってきます。干物、本当に奥が深い・・・・。