上野台豊商店オンラインショップ

2017/11/08 10:27


本日、11月8日朝、ようやく福島船団のサンマ船が戻ってきました。第二十一権栄丸、第三十八福吉丸が小名浜港に帰港。常磐沖のさんま100トンを水揚げしました。小名浜港へのさんま水揚げは、千葉県の調査船「千葉丸」による2回の水揚げ、それぞれ7トンのみでした。ようやく小名浜港らしい100トン規模の水揚げとなりました。関係者の皆さま、船員の皆さま、まずはおかえりなさい、そして、おつかれさまでした!

サイズは中型がメイン。今年は大型のさんまが非常に少なく、鮮魚店や飲食店でも大型さんまでしか食べられない「刺身」の提供が減っていると聞きます。今回の水揚げ分も、塩焼きや煮魚などに適したものが多くなりそうですが、もちろん鮮度は抜群。脂のノリも充分です。おそらく今日昼過ぎには鮮魚店などに並び始めるでしょう。ぜひ今日は小名浜のさんまで、福島船団の帰港をお祝いして下さい。

福島船団によるさんま水揚げ、昨年は9月中旬でしたので、今年は1ケ月半以上の遅れ。海水温の変化で、さんまの魚群が北方で回遊していたことに起因しますが、ようやく金華山の南、常磐沖北部まで魚群が下がってきたようです。大きな魚群が福島県沖まで来ないと、小名浜港には水揚げされず、北の気仙沼や女川への水揚げとなるわけですが、あと何回ほどまとまった漁ができるか。注目ですね。



今日は、さんまを8トンほど購入しました。値段はちょっと高めでしたね。世の中も全体的に「不漁なら今年はさんまは要らない」というムードもあるかもしれませんが、こうして水揚げされたからには、私たちもしっかり販路を広げながら、小名浜さんまのおいしさをより多くの人たちに届けたいと思っております。




水揚げされたさんまは、協力企業である小名浜の「梅谷興業」さんのトラックで上野台豊商店まで輸送してもらいます。通常は自社のトラックでも大丈夫なのですが、まとまった量が入った時はやはり梅谷さんですね。実は梅谷興業さん、小名浜の飲食店MUMEの梅谷マスターのお父さんが経営する会社でもあります! 梅谷マスターには、当プロジェクトのさんまのレシピづくりで多大なるご協力を頂いておりますが、お父さんにも、息子さんにも世話になりっぱなしです(汗




さんまは鮮度が命。24時間を過ぎると旨味成分のイノシン酸が減少し始めると言われております。水揚げ当日、あるいは次の日くらいには調理しつつ、あとは、煮魚や干物、つみれなどで頂くのがおすすめです。中型ですので、余ったさんまは内臓と頭を落とし、塩をふって冷蔵庫のなかで干してしまうのもおすすめですよ。




フォークリフトで仕事をこなす、当プロジェクト代表の上野臺。自分で購入した分は、自分でケースを運んで船につけ、トラックに積み直す必要があります。上野台豊商店の屋号「丸い」の入った帽子がそこはかとなく主張しておりました。

今日の水揚げをきっかけに、まとまった漁の水揚げが続けばいいのですが、どうなることやら。資源の問題もありますので、水揚げされた魚を1匹も無駄にすることなく、適正に流通、加工して、皆さまにおいしい「小名浜さんま」の食文化を届けて参りたいと思います。