上野台豊商店オンラインショップ

2018/01/30 15:12


四倉にあります「ワンダーファーム」におきまして、キリン絆プロジェクトの水産業&農産品「新商品発表会」に参加してきました。小名浜さんま郷土料理再生プロジェクトも、キリン絆プロジェクトの支援を頂いておりますが、私たちのほかに、水産関連で3事業、農産関連で1事業(F's Kitchen)がいわき市関連のプロジェクトとして進められています。

私たちはすでに昨年秋に商品発表会を行っているので今日は食材提供のみでの参加でしたが、代表の上野臺からも皆さんにご挨拶をさせて頂きました。お越し頂きました皆さま、ありがとうございます。調理や運営、イベント進行で大活躍だった F’s Kithen の皆さまもおつかれさまでした! 

今日の発表会では、農産関連として、その F's Kithen さんの商品(ジャムやドレッシング、ソースなど)も発表されたのですが、このエントリでは、私たちと同じ水産業の関連商品に絞り、私たちのプロジェクトも加えた「水産4事業」として簡単に紹介したいと思います。



新商品① あんこうどぶ汁 / いわき水産商品開発協議会

いわき魚類さんが中心になって立ち上げられた「いわき水産商品開発協議会」による「あんこうどぶ汁」。平の名店「わ多なべ」の親方が監修しており、どぶ汁特有のアン肝臭さがなく、濃厚なアン肝の「旨味」が存分に味わえる商品になっていました。具入りのスープで、だいたい3〜4人前。一袋で3000円以上の価格帯になりそうだとのことでした。あんこう関連では、茨城県の大洗に水をあけられているので、これで一矢報いたいところですね。



新商品② セレブなメヒカリ / いわき市水産物6次化推進協議会

いわき市漁協が中心になった「いわき市水産物6次化推進協議会」による「セレブなメヒカリ」。メヒカリを開いて味と衣をつけた商品で、フライパンで焼くだけでセレブにメヒカリを楽しめるというものです。私たちは塩味の干物に慣れているせいか、想像以上に薄味でお上品。まさにセレブな感じです。各種ソースとの相性も抜群。これまでの顧客層とは異なるところに訴求しそうです。まだ加工場ができておらず、具体的な販売はまだ先になりそうとのこと。販売開始が待ち遠しいですね。



新商品③ 鍋干物 / いわき社中グループ

泉にある干物メーカー「わだつみ」さんが中心になって組織されたいわき社中グループが開発したのが「鍋干物」。これまでとは異なる用途、異なる層へ干物の魅力を伝えようと開発されたもので、1人用の干物に出汁を入れて真空パックしてあります。野菜とこの鍋干物、お湯を投入すれば贅沢なお鍋のできあがり。煮崩れしないよう絶妙な固さで仕上げられており、食べ応えもあります。冷凍しておくと、いざというときに重宝しそうですね。こちらは市内のスーパーなどでテスト販売中とのことでした。



新商品④ さんまポーポー焼き・さんま “ふわっと” みりん干し ほか / 小名浜さんま郷土料理再生プロジェクト

そして4つ目が、私どものプロジェクトになります。さんまの旬は「秋」ということで、先行的に発表会をさせて頂いておりました。すでに市内のスーパー、鮮魚店、お土産店などでの取り扱いが始まっております。ほかの3事業に比べ、地元密着色の強い商品です。今年はプロジェクトをさらに地域に拡大しつつ、一人でも多くの方にお試し頂くべく様々な企画を進めて参ります! 引き続きよろしくお願いいたします。



今日は「イートミーティング」ということで、キリン絆プロジェクト関連の食材を使用したランチが提供されまして、そこに生産者も参加して様々な対話&アピールが繰り広げられました。これまでお世話になった皆さまが、こうしていわきの水産加工品、農産加工品を食べながら「うまい!」と言って頂ける姿を見て、改めてモチベーションが上がりましたし、地域全体の魅力が底上げできればなと思いを新たにした次第です。協力頂きました皆さん、ありがとうございました。そしておつかれさまでした。



イートミーティングでは、平のイタリアンダイニング「スタンツァ」さんで提供されております「さんまのポーポーピザ」も提供されました。こちら、本当に「異次元」の商品となっております。さんまのすり身を日常的に食べている私たちも「え? これすり身?」って思ちゃうほどおいしいピザです。北林シェフ、朝早くからおつかれさまでした。ぜひこのピザ、一度ご賞味下さい!

こうしてキリンさんの支援があったことの意味は本当に大きく、これまでは難しかった異業種観のコミュニケーションや、水産関係者の横の連携が促進され、点や線ではない、「いわき」という地域の「面」としての魅力が増大したと感じております。どうしても内輪だけだと議論が行き詰まってしまうところ、キリンさんはじめ、関係する外部の皆さんのアドバイスがあったおかげで、こうして4つもの魅力的な産品が開発されたのだと思っております。

これからが「営業」の本番です。地道に地元の皆さまに訴えかけながら、「これこそが港町いわきの自慢の商品だ」と思ってもらえるよう、ものづくりとブランドづくりに励んで参ります!