上野台豊商店オンラインショップ

2018/02/26 09:41



このたび、小名浜さんま郷土料理再生プロジェクトでは「さんま縮干し」の製法を改め、これまでの商品よりも美味しさをアップさせた新しい「さんま縮干し」の販売をスタートしました。下処理の過程で内臓を取り除き、生臭さを無くしたうえで、縮干しならではの「香ばしさ」と、さんまの「旨味」がさらに凝縮されております。ぜひ商品の方もご購入下さいませ。

さんま縮干しは、さんま水揚げの際にでる「極小さんま」を有効活用すべく、本年度より製造が始まった新しい商品です。極小さんまの多くは、缶詰などの加工品に回されるか、それでも商品価値が認められないものは、養殖用の魚の餌、飼料として加工されていました。昨今、さんまの水産資源量の減少が叫ばれていますが、ただでさえ手に入りにくくなっているさんまを、小さいからといって飼料用に回してしまうのは、大変もったいない話だったわけです。

実は、静岡などには、さんまの小さな幼魚を内臓ごと硬く干して作る「針子(はりこ)」という商品があります。私たちの「縮干し」は、その針子にヒントを得て、針子サイズよりは大きめの極小サイズのさんまを使って、針子と同じように硬く干した商品です。しかし、内臓を取り除かない製法は、確かにキモの風味が好きな人にはたまらない味ですが、その時の条件などによって、いわゆる「くさや」のような生臭さが出てしまう場合があります。



このため私たちは、現在のロットより、「内臓を取り除いてから干す」という工程をプラスし、より手間をかけて加工することにしました。試験的に作ってみたものは、独特の臭みがなく、旨味だけを抽出するような、大変に旨味の濃い干物に仕上がりました。以前よりは少し大きめのものを使っていますので、身も厚く、さんまならではのほわっとした食感も楽しみつつ、ギュっと干された干物の美味しさも十分に堪能することができます。

写真をご覧いただくと分かりますが、キモが入っていたところを焼くと「飴色」に変化し、パリパリっとした食感を楽しむことができます。スタッフの一人が骨ごと食べてみました。少し口の残りますが、人によっては骨もそのまま食べて頂いても問題なさそうです。塩気と、さんま本来の旨味と香りが凝縮しており、日本酒などにかなり合いそうです!



現在販売中のものは、すでに新しい縮干しに変更されております。セットに詰め合わせての販売のみとなりますが、ぜひこの縮干しの美味しさ、味わってみて下さい。みなさんの知っている「さんまの塩焼き」とは別格の、さんまの旨味。多くのお客様に味わって頂きたいです。ぜひお試しくださいませ。オンラインショップでのご注文、お待ちしております。