上野台豊商店オンラインショップ

2018/08/07 10:19


小名浜に水揚げされる青魚の水揚げ量拡大と、いわき市民の健康サポートを目的とした「小名浜あおいちプロジェクト」、7月にスタートしましてこれまで1月あまり準備を進めて参りましたが、8月6日(月)、常磐西郷町のコミュニティスペース「いごくBOX」におきまして、初の「あおいち健康道場料理教室」を開催しました! 

この料理教室は、青魚の健康効果と美味しさを知ってもらうために企画されたもの。講師は、長年医療の現場に携わっている管理栄養士の田村佳奈美さん。告知期間がほぼ2日間しかないなか、7名の参加者と、いごくBOXの管理人で薬剤師の小野寺大樹さんにも参加頂きました。会場のキャパシティ的にも、ちょうどいい、大変密度のある料理教室になりました。



まず、田村さんから、いわき市民に多い「脂質異常症」の解説や、青魚の健康効果などについてのレクチャーが行われました。脂質異常症とはそもそも何か、コレステロールとはどのようなものか、といった「医学的な情報」と、血液の流れをサラサラにする食材はどのようなものがあるのかという「食の情報」が結びつき、「食べること」の意識が少しずつ変わってくる感じ。



調理が始まります。作るのは、サバ缶のトーストと、サバ缶とトマトのお味噌汁の2品。

えっ? トーストはなんとなくイメージできるけど、味噌汁??? と、思わず「?」がついてしまいますが、両方ともとても簡単で、しかも栄養価もあり、それでいてヘルシー。サバなどの青魚には、不飽和脂肪酸(DHA、EPA)が含まれています。血液中のコレステロールや中性脂肪を減少させ、血液の循環をよくする効果があり、動脈硬化・心臓病・がんの予防につながり、 また、不飽和脂肪酸は脳の働きを活性化するので、脳卒中や認知症の予防効果が期待できるそうです。

そんな大事なものが、たっぷり、しかも簡単に、美味しく食べられる。最高です。


あおいちプロジェクトの上野臺も調理に参加。なんだかやたら楽しそうです。


パンのうえにほぐしたサバの身を入れて、ケチャップとマヨネーズをかけるだけ。誰でも簡単に調理できます。


トマトの味噌汁は、サバ缶の「汁」も入れてしまうのが大事。トマトとサバ缶、それから刻んだネギだけ。シンプルですが、トマトから旨味が出るので、味は割としっかりと感じます。お味噌が少なめでも味がついているので減塩効果も高そうです。


トマトは大きめ、サバ缶のサバもごっそりと入れましょう。具材の歯ごたえ、食べ応えもこの料理の魅力のひとつ。



この日は、会場となったコミュニティスペース「いごくBOX」のこけら落とし企画でもあります。いごくBOXの管理人、小野寺さんも「いごくTシャツ」で乾杯。今後は、こうした料理教室や医療に関する講和、子どもも大人も集まれる遊び場として運営していく予定だそうです。あおいち健康道場でも、ぜひ活用させて頂きたいと思います。



さあ、みんなで頂きます。トーストは、オーブンに入れて4、5分焼くだけ。トースターでも調理できます。アツアツを頂くのが最高。サバの身に熱が入り、とてもジューシー。オーロラソースとの相性も最高です。



これ、子どもにも高齢者にもぴったり。調理が簡単なので、一人暮らしの高齢者の方にも作れるレシピです。



お味噌汁は、驚くべき味。味噌とサバ、トマトがバラバラにならず、トマトの酸味がちょうどいいアクセントになって、風味を上品にしてくれています。味噌感も感じるのですが、ちょっと洋風な?感じの仕上がりに。トマトのダシが効いているので、お酒を飲んだ次の日など最高かもしれません。



というわけで、初回はこぢんまりと小さく開催した「あおいち料理教室」でしたが、密度が高い分、会話も弾みますし、学びも深く、気になったことは田村さんに聞くこともでき、いごくBOXの小野寺さんも薬剤師なので、薬の心配事があれば質問することもできます。医療や福祉、栄養や薬に詳しい人がいると、なんとも心強いんです。

日々の暮らしの心配事、たくさんあると思いますが、楽しく料理をして、栄養学をちょこっと学んで、そして得られる「美味しさ」と「安心」。ああ、こういうことが大事なんだなあと気づかされる料理教室になりました。田村さん、小野寺さん、ありがとうございました。今回のレシピは、まとめて「レシピ集」として公開したいと思います。まずは取り急ぎレポートのみお送りしました!