上野台豊商店オンラインショップ

2020/12/07 12:56


12月2日水曜日、いわき市平にある九品寺こども園で第3回目の食育授業が行われ、年中クラスの園児達が参加しました。

さて、今回の出張授業も生さんまの美味しい見分け方から始まり、次に紙芝居「いわきのみみみ」の読み聞かせ、最後はポーポー焼きの作り方のデモンストレーションという流れで進んでいきます。前回までは1人で授業を行っていましたが、今回はみみみプロジェクトのメンバー3人が集結してそれぞれのセクションを担当します。いつも以上に活気づいたみみみキャラバン隊の始まりです!

まずは、さんまのおじちゃんによる「美味しいさんまの見分け方」のお話からスタート。

生さんまを持参したので、園児には近くで見たり触ったりしてもらいます。怖がったりするかな?と思いましたが、見当外れ。魚屋やスーパーでは触ることができないさんまに触ることができて、園児達は大興奮です。「冷たくて気持ちいい!」「ツルツルだった!」「さんま初めて触った!」と教えにきてくれます。



次に、さんまのお姉さんによる、紙芝居「いわきのみみみ」の読み聞かせ。「いわきのみみみ」は、かわいいイラストで海や魚について詳しく学ぶことができるので、魚の食育授業にぴったりの紙芝居です。

今回参加してくれた年中クラスの園児達、普段は英語でお勉強をしているので、今回は特別バージョン。海の中のお魚の名前を英語で言ってもらいました。「フィッシュ!」「オクトパス!」と子どもたちは知っている単語が出てきてとても楽しそうです。海やお魚のことを楽しく学んでもらえたのではないでしょうか。



最後は、もう1人のさんまのお姉さんによるポーポー焼きのデモンストレーション。ポーポー焼き1人分の材料がカップに入った、ポーポー焼き手作りキットを使って、園児の目の前で調理します。先ほどの紙芝居「いわきのみみみ」の読み聞かせの内容には、すり身やポーポー焼きの作り方を教えるシーンが出てきます。実際に近くで調理を見てどんな材料を使っているのか、どんな風に作るのか、さらに理解を深めてもらいます。

ちなみに、先ほどから頻繁に出てくる言葉、「ポーポー焼き」とは、いわきの郷土料理「さんまのポーポー焼き」のことを指します。さんまのすり身に味噌、生姜、ネギ、パン粉を混ぜ、焼いたものです。魚のハンバーグを想像してもらうとわかりやすいかもしれません。また、漁師がナメロウを焼いて食べようとした時に、脂が火に落ち、「ポーポー」と火が出たことがポーポー焼きの由来になっているそうですよ。

さて、ポーポー焼き作りですが、材料を合わせたものをしっかりこねて、好きな形に整えたら、油を引いたホットプレートで焼きます。 ジューッという良い音と少しずつ香ってくる香ばしい匂いに園児達は「お腹空いたな〜」と。そうですよね。もうすぐお昼だから待ってくださいね。

園児には、給食でおかずとしてポーポー焼きが提供されます。実際に自分で食べてみるまでが食育授業です。




授業の帰り際には、「さんまー!!」「ポーポー焼きー!!」と園児達が楽しそうに連呼していました。この2つの言葉は覚えてもらえたのではないでしょうか。お家に帰ったら親御さんに今日学んだことをたくさん話してほしいです。



話は少しさかのぼりますが、先週、いわき市平にあるコミュニティー食堂「いつだれキッチン」にお邪魔している時に、偶然にも九品寺こども園で食育授業に参加してくれた園児の親御さんにお会いしたので、少しお話をさせていただきました。その方からは、「子どもがご飯を食べる時に、魚のすり身を見ると『ポーポー焼きだ!』と話してくれる。私も家で作ってみたいと思ったし、これからも食育授業を続けてほしい。」とのお声をいただきました。ポーポー焼きという名前を覚えてもらえたようでとても嬉しく、これからもたくさんの子供達に魚や海のことを知って欲しいなと思いました。

九品寺こども園では、あと3回食育授業が行われる予定です。残り3回、園児達に楽しんでもらい、この食育授業が何かのきっかけになればなと思っています。

これからも各地の幼稚園や保育園、学童クラブにみみみキャラバン隊がお邪魔します。30~40分ほどのプログラムですので、希望する方は、上野台豊商店までご連絡ください!