上野台豊商店オンラインショップ

2020/12/26 20:03



12月16日、市内平地区にある九品寺こども園で第4回目の食育授業が行われ、年中クラスの園児たちが参加しました。

前回の食育授業と同様に、さんまの解説から始まり、次に紙芝居『いわきのみみみ』の読み聞かせ、最後はいわきの郷土料理「さんまのポーポー焼き」の作り方のデモンストレーションという流れで進んでいきます。今回もみみみプロジェクトメンバー3人が集結して活気あふれた食育授業が始まります!

園児たち、初めて会うみみみプロジェクトメンバーに緊張気味。リラックスしてもらうために、みみみプロジェクトメンバーは面白おかしく挨拶をしました。いよいよプログラムの始まりです。

最初は、さんまの解説です。実際に生さんまを触りながら学びます。前回は園児の代表の数人に触ってもらいましたが、今回は園児全員に触ってもらいました。さんまはどんな感触なのか、持ち上げるとどのくらいの重さなのか、どんな匂いがするのか、触りながら考えてもらいました。園児のなかには、初めて魚を触るという子が多く、ワクワクしながら自分の順番を待っていました。園児たちは生さんまを触り、「ツルツルしてた。」「握ったらブヨブヨしてた。」「お魚の匂いがした。」という感想をプロジェクトメンバーに教えてくれました。



次は、紙芝居『いわきのみみみ』の読み聞かせです。いわきのみみみは、魚食の推進のために活動している「いわき七浜イケメンプロジェクト」とコラボして制作した紙芝居です。かわいいイラストでいわきの海や魚について楽しく学ぶことができる本格的なものです。

読み聞かせのお姉さんからの「み・み・み、3つのみが出てくるから、何かな?って考えながら聞いててね。」という言葉とともに読み聞かせが始まります。初めは「うみのみ」。いわきの海の中について学びます。海の中を魚が泳いでいるシーンでは、知っている魚の名前を「まぐろー!」「うにー!」と声に出して私たちに教えてくれました。次は「すりみのみ」。魚の栄養やすり身、さんまのポーポー焼きの作り方を学びます。園児たちは、とても真剣な表情で読み聞かせを聞いてくれていました。最後は「みんなのみ」。お魚を食べられるようになるには、魚を獲る漁師さん、魚を売る魚屋さんなど、みんなのおかげで魚を食べることができるという事を学びました。




プログラム最後は、さんまのポーポー焼きの作り方のデモンストレーションです。さんまのポーポー焼きとは、さんまのすり身を使ったいわきの郷土料理のことを言います。漁師が船上でナメロウを焼いて食べようとした時に、さんまの脂が火に落ちてポーポーと火が出たことが由来します。

みみみプロジェクトでは、ポーポー焼き1人分の材料がカップに入った「ポーポー焼き手作りキット」を制作、今回もキットを使って園児の目の前で調理をしました。ポーポー焼きの材料のさんまのすり身、ネギ、しょうが、みそ、パン粉をカップに出して、よく混ぜ合わせます。好きな形に整え、十分に焼いたらポーポー焼きの完成です。

園児たちの様子はというと、プログラムの最初は緊張気味でしたが、デモンストレーションをする頃には緊張が解けたようで、ポーポー焼きがどんな風に作られていくのかを身を乗り出して興味深そうに見ていました。焼けたポーポー焼きをひっくり返す時には園児と一緒に「3、2、1!」とカウントダウン。目をキラキラさせてポーポー焼きの完成を喜んでくれました。

プログラムはこれで終了ですが、園児たちには給食でポーポー焼きを食べてもらいます。



教室にお邪魔すると、ちょうど配膳をしているところでした。みみみプロジェクトメンバーを見るなり、園児たちは「うみのみ〜、すりみのみ〜、みんなのみ〜!」と紙芝居で学んだ3つのみみみを教えに駆け寄ってきてくれました。しばらくすると、配膳が終わり、ポーポー焼きの実食です。食事の挨拶をし、園児たちはポーポー焼きを頬張ります。食べた感想を聞くと、「美味しいー!!」「もっと食べたい!」という声ばかり、担任の先生からも「いつもは残したり、少なくする子が多いんですが、今日はみんな完食してくれそうです。」という声を聞くことができました。





今回の食育授業で、園児たちは五感を十分に使って海や魚について学びました。地元いわきの海や魚を身近に感じるきっかけになったのではないでしょうか。今日学んだこと、ポーポー焼きが美味しかったことをこれからも忘れずに、お家でもポーポー焼きやお魚を食べたいと思ってもらえるきっかけになれば嬉しいです。

九品寺こども園では、来年の1月にあと2回食育授業が行われる予定です。残りの2回に参加してくれる園児たちも楽しみながら学び、海や魚を身近に感じてもらえるように、みみみプロジェクトメンバーも張り切っていきます!