2021/01/29 14:49
1月26日、市内平地区にある九品寺こども園で6回目となる最後の食育授業を開催しました。参加したのは、年長クラスの園児たちです。
今回の食育授業では、紙芝居『いわきのみみみ』の読み聞かせ、いわきの郷土料理「さんまのポーポー焼き」のデモンストレーション、新たに「おさかな体操」を加えた3つのプログラムを行いました。今回の記事では、この食育授業についてレポートしていきたいと思います。
まず最初に行われたのが「おさかな体操」です。かに、えび、さんまにまぐろと様々な種類のお魚になりきって行う体操です。写真はみんなでたこになっているシーンですね。心も体もほぐれるように、みんなで体をグネグネと動かします。なにするんだろう?と少し緊張気味の園児たちはみみみプロジェクトメンバーが変な動きをしているのを見てはしゃぎだしました。次は、さんまになって海を回遊! 部屋をいっぱいをに使ってぐるぐる泳ぎます。最後は、好きな魚になって部屋の中を自由に泳ぎます。うにになってお友達にツンツンしてみたり、カニになって横歩きをしてみたり、園児たちの明るい笑い声が部屋中に響き渡ります。園児たちの楽しそうな姿を見ると、こちらも元気をもらえますね。
次に行われたのは、紙芝居『いわきのみみみ』の読み聞かせです。この紙芝居では、いわきの海や魚、すり身はどうやって作られているのかについて本格的学ぶことができます。今回は、もうすぐ小学生になる年長さんが参加者なので、いつもよりも詳しく読み聞かせをしていきます。魚にはDHA・タンパク質などたくさんの栄養があり、魚を食べることで頭が良くなったり、強い体になることを伝えました。園児達、真剣に読み聞かせを聞いてくれました。
すり身の作り方のシーンでは、パックされているすり身を触り、どんな感触がするのかを園児を代表して2人に確かめてもらいました。2人は、すり身を触ってみて、冷たく柔らかかったという感想を教えてくれました。ハンバーグに見えるという声が上がり、みみみプロジェクトメンバーは、「ハンバーグとかに使うお肉と似ているけれど、お魚でできているものは「すり身」っていうんだよ〜。」と園児に伝えました。調理する前のすり身を触る機会はあまりないと思うので、園児たちにとって良い体験になったのではないでしょうか。
最後に行われたのは、ポーポー焼きの作り方のデモンストレーションです。紙芝居のさんまのポーポー焼きを作るシーンを見せながら進めていきます。今回も、食育授業に合わせて作った「ポーポー焼きツクール」を使って調理していきます。これは、1人分の材料が入った簡単にさんまのポーポー焼きを作ることができるキットです。カップの中に全ての材料を入れて、混ぜ合わせます。すり身の形を形成し、ホットプレートで十分に焼いたら、さんまのポーポー焼きの完成です。
ちなみに、「さんまのポーポー焼き」とは、いわきの郷土料理でさんまのすり身、ネギ、みそ、生姜、パン粉を混ぜ、焼いたものです。魚のハンバーグを想像すると分かりやすいかもしれません。漁師がナメロウを焼いて食べようとした時に脂が火に落ち、ポーポーと火がでたことがさんまのポーポー焼きという名前の由来です。
香ばしい匂いを漂わせるさんまのポーポー焼きを見ている園児たちに、今日の給食にはポーポー焼きが出ることを伝えます。園児は、「いい匂い〜、早く食べたいな〜。」「お腹空いてきちゃった。」と話してくれました。園児達がポーポー焼きを食べることを楽しみにしてくれていることが分かると、嬉しくなりますね。
今回は、最後の食育授業でしたが初めて「おさかな体操」を取り入れてみました。私たちも初めて行うプログラムだったので、園児達がどんな反応をするか少し心配でしたが、楽しそうに参加してくれてとても良かったです。また、食育授業の最初におさかな体操を取り入れたことで園児たちとの距離を一気に縮めることができたように思います。
九品寺こども園では、11月から1月までの3ヶ月間で年少クラスから年長クラスまで全6クラスで食育授業をさせていただきました。食育授業が行われる日には、給食でポーポー焼きを実際に食べてもらいました。関係者の皆さまには改めて感謝申し上げます。
九品寺こども園での食育授業が終了し、みみみプロジェクトの食育授業を通じて、もっとたくさんの子どもたちに魚の栄養やすり身が美味しいということを伝えていきたいという思いが強くなりました。
私たちは、ご家庭でも気軽にすり身を味わってもらえるよう、すり身を使った商品の発売を予定しています。食育授業でも使用してきた「ポーポー焼きツクール」も発売予定です。この商品は、お子さんでも簡単にお手伝いができるものになっていますので、お子さまと一緒にさんまのポーポー焼きを作りながら海や魚について話してみてくださいね。また、ご家庭でも楽しく海や魚について学んでいただけるよう、紙芝居『いわきのみみみ』のダウンロードが可能ですので、印刷したり、タブレットに表示してお使いください。
みみみプロジェクトでは、今後も各地の幼稚園や保育園、学童クラブにお邪魔して食育授業を行う予定です。紙芝居『いわきのみみみ』の読み聞かせを中心とする30〜40分ほどのプロジェクトです。希望する方は上野台豊商店までご連絡ください!